この物語の主役。キジトラの子猫。生後2〜3ヵ月。体は小さいがけっこう強気。好奇心旺盛で元気いっぱい。でも本当はちょっとさみしがり。まだ子猫なので舌ったらずな独特のしゃべり方をし、それはチー語と呼ばれている。
山田家の長男。幼稚園児。チーは「ヨーヘー」と呼んでいる。素直でやさしい性格。おとなしいのでいつもチーの勢いに押されっぱなし。最初はツメでひっかくチーを怖がっていたが、だんだん仲良くなった。喧嘩もするけれど、二人はとっても仲良し。もしかしたらチーの気持ちを一番わかっている。
山田家のお父さん。チーは「オトーサン」と呼んでいる。デザイナーという職業のため、家で作業していることが多い。一家の大黒柱でしっかりものだが、チーには甘い。チーに好かれようと努力しているが、病院に連れて行くなどチーが嫌がることをやる役目なので、チーはお父さんを警戒している。
山田家のお母さん。チーは「オカーサン」と呼んでいる。「ママ」は猫のお母さんだけで、人間のお母さんのことは「ママ」とは呼んでいない。やさしいお母さんは料理が得意。ちょっとのん気なところもあり、もしかしたら若い時は天然娘だったのかも。チーはえもの(ご飯)を持って(買って)帰ってくるお母さんを尊敬している。
チーと同じペット禁止マンションに住む黒猫。チーの初めての友達。チーは「クロいの」と呼んでいて、山田家はヨウヘイがヒグマに似てると言ったことから、「ヒグマ」または「ヒグマ猫」と呼んでいる。一見、顔が怖いが、実はいいやつ。チーに猫としての生き方を教えてくれる。チーの家の庭が散歩の通り道だったことから、しばしば出没することに。最初チーは警戒していたが、二匹はとっても仲良くなり、いっしょにお散歩に出かけている。